バルセロナ大規模デモ!鍋叩き-なぜ鍋をたたくのか-
なぜ鍋を叩くのか?
スペインバルセロナでは20日より連日鍋たたきによる抗議デモが行われています。
2017年10月1日にカタルーニャ州のスペインからの独立に関する住民投票が行われる予定です(でした?)が、これを阻止したいスペイン中央政府の意向により、9月20日にこの住民投票を違法とし、更には14人のカタルーニャの公務員がスペイン中央警察(テロの時に活躍したカタルーニャ警察ではない)の突入で逮捕されるという事件があったそうです。
なお、スペイン警察は投票に使用する予定であった1000万枚の投票用紙を検挙したとのこと。
これに怒りを覚えた地元住人は中央政府に対する抗議を開始。暴力に頼らない「鍋たたき」で政府への抗議を連日行っています。
一方政府側も、公務員の給与支払い中断や市長の逮捕などの脅しをカタルーニャ側にかけています。
(参考記事)http://www.lacapital.com.ar/el-mundo/estallan-protestas-cataluna-las-detenciones-el-referendum-n1473724.html
ちなみにこの鍋たたきですが、スペイン語ではCacelorazo(カセロラソ)と呼ばれており、通常の抗議活動と違い、家のベランダで鍋を叩くというその参加しやすさにより、多くの住民が抗議に参加できます。
また、騒音による派生効果によって、抗議地帯が一気に広がるという特徴があります。その発祥はアフリカにあったそうですが、政治的混乱が日常茶飯事である南米に大きく広がり、スペインでも使用されるようになったようです。
また、暴力にたよらない、武器の使用での抗議ではないというのを鍋を叩くことによって、別途アピールしています。
鍋たたきの歴史
1971-1973: チリ
1982-1984: ウルグアイ
1982-1987: チリ
Década de 1990: ベネズエラ
1996: アルゼンチン
2001: アルゼンチン スペイン
2002: アルゼンチン ウルグアイ ベネズエラ
2008: アルゼンチン
2010: スペイン(年金改革への反対)
2011: チリ,
2012: カナダ アルゼンチン,コロンビア スペイン
2013: ベネズエラ, アルゼンチン, コロンビア
2015: ブラジル
2016: アルゼンチン ベネズエラ
2017:スペインバルセロナ
(参考記事)https://es.wikipedia.org/wiki/Cacerolazo